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荒神橋欄干 修復終える 広島市南区 被爆時の手すり再利用

 車が衝突して欄干の一部が崩れ落ちた被爆橋の荒神橋(広島市南区)の修復工事が14日、終わった。被爆時から残る手すり部分を川から引き揚げて再利用し、ほぼ元の形に直した。

 猿猴川に落ちた欄干は幅6メートル、高さ1メートルほど。花こう岩で造られた手すり部分は再利用できたが、柵状の側面部分は砕けていた。工事では、側面部分には元の素材に近い人工石を使った。

 事故は1月31日に発生。市は、乗用車を運転していた海田町の派遣社員の男に直すよう求めたが、途中で協議に応じなくなり、2月17日に業者と約240万円で修復工事の契約をした。翌日から工事が始まり、14日、南区の担当職員が完了を確認した。市は今後、男側に費用を請求する。請求分は保険会社から支払われる見通しという。(水川恭輔)

(2016年3月15日朝刊掲載)

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