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被災地復興 願う歌声 山口で慈善コンサート

 発生から5年となった東日本大震災の復興支援のチャリティーコンサートが13日、山口市滝町の山口旧県会議事堂であった。市内の女性デュオなど約20人が被災地ゆかりの歌や踊りを披露し、聴衆約180人と再建を願った。

 県内の東北出身者たちでつくる山口東北人会が主催し5回目。あいさつした岩手県陸前高田市出身の服部俊子会長(65)=山口市吉敷上東=は「災害に備えるべく忘れない努力が必要」と強調した。

 仙台市出身の村上優子さん(54)と、前田晴美さん(59)のデュオが、郷里への思いを託した宮城県石巻市出身の作曲家の歌を熱唱。最後は全員で復興支援ソング「花は咲く」などを合唱した。

 山口市金古曽町の保険代理店経営、平川智一朗さん(48)は「歌が心に染みた。復興はまだまだ進んでいない」と話した。入場料や会場で寄せられた募金は、被災地の子どもが使う用具購入などのために寄贈する。(佐藤正明)

(2016年3月15日朝刊掲載)

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