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原爆症認定で1人追加提訴 広島地裁

 原爆症の認定要件が2008年に緩和された後、認定申請を却下された被爆者が国に処分取り消しと1人当たり300万円の損害賠償を求めている広島地裁の訴訟で、広島市中区の男性(90)が追加提訴した。16日に第1回口頭弁論があり、国は請求棄却を求めた。

 訴状などによると、男性は爆心地から1・5キロの広島赤十字病院で被爆。男性は白内障を患っている。14年9月に原爆症認定を申請したが、昨年6月に却下された。国は答弁書で、詳しい主張について「追って準備書面でする」としている。

 弁護団などによると、この訴訟では男性を含む28人が訴訟を起こした。このうち女性2人が広島高裁で、男女24人が広島地裁で係争中となっている。

(2016年3月17日朝刊掲載)

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