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放射線監視装置 増設完了を延期 島根県、16年度末に

 島根県は16日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)周辺の大気中の放射線量を測定する放射線監視装置(モニタリングポスト)増設について、2015年度末としていた完了が16年度末にずれ込むことを明らかにした。設置地点の近くに電源がないなどの問題が生じたため。

 県原子力安全対策課によると、よりきめ細かく把握するため、現有機材の配置場所を決めたり新しく購入したりして松江、出雲、雲南、安来の原発30キロ圏4市で163カ所に増やす計画だったが、配置密度から161カ所に見直した。 15年度末時点で設置完了を115カ所とし、残りは16年度末までの完了を目指す。この日の県防災会議で、同課は「監視体制構築には万全を期したい」と説明した。(秋吉正哉)

(2016年3月17日朝刊掲載)

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