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被爆者癒やす神楽 30年 安芸太田「安野」 神田山荘で披露

 安芸太田町の安野神楽団(宮本千春団長)の団員9人が4日、広島市東区の広島原爆被爆者療養研究センター「神田山荘」を訪れ、神楽を披露した。神田山荘への訪問はことしで30年目で、通算32回目となった。

 「塵倫(じんりん)」など2演目を上演した。きらびやかな衣装と、ドライアイスや花火の演出も取り入れた勇壮な舞に、約250人で埋まった会場が沸き、大きな拍手が送られた。

 同神楽団の訪問は、旧加計町だった当時の地元出身者や、被爆者に楽しんでもらおうと始めた。宮本団長は「今後も活動を続け、多くの人に喜んでもらいたい」と話す。

 神田山荘に週4回通う安佐北区の原戸敏幸さん(81)は「衣装も豪華。月に1度は見たい」と満足していた。(門戸隆彦)

(2012年3月5日朝刊掲載)

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