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G7 中高生も「外相会合」 広島で開幕 核廃絶議論

 広島市で4月にある先進7カ国(G7)外相会合を前に、7カ国の中高生が集う「青少年外相会合広島」が19日、中区の広島国際会議場で始まった。国内外の24人が核兵器廃絶などについて意見を交わし、20日、被爆地から平和のメッセージ「広島宣言」を発信する。

 米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダの6カ国と日本の15~18歳。歓迎式典で、広島県の湯崎英彦知事は「核兵器廃絶には若者の活躍が重要だ」と強調。松井一実市長も「皆さんの会合が、外相会合の成果につながると信じている」と激励した。

 続いて参加者は、地元の高校生の案内で原爆資料館を見学。黒焦げの弁当箱の遺品などに見入った。原爆慰霊碑に花を手向け、国重昌弘さん(84)=佐伯区=から被爆証言を聴いた。

 県、市など官民18団体でつくる支援推進協議会の主催。「平和な世界の実現に向け、私たちができること」をテーマに討議する。21日まであり、最終日は文化交流などをする。

 米国代表の高校生アルビン・ワッツさん(16)は「核兵器は必要ないと思うが、原爆投下の歴史について知らないことが多い。ヒロシマで平和の尊さを学びたい」と話していた。(和多正憲)

(2016年3月20日朝刊掲載)

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