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被災3県の特産販売 東北出身者ら「忘れないで」 福山東部フェスタ

 福山市東部の住民たちがサークル活動の成果を発表する東部文化フェスタが19日、同市伊勢丘の市東部市民センターで始まった。会場では食品販売のブースが並び、東日本大震災の被災3県の関係者による特産品販売もあった。20日も。

 ふくやま福島県人会と福山宮城県人会、岩手県の出身者たち計約30人がテントを出し、喜多方ラーメンやゆべし、せんべい汁などを販売した。宮城県の郷土料理「油麩(あぶらふ)汁」300食も振る舞われた。

 東北出身者たちによる特産品の販売は2012年から毎年開かれ、収益金は被災地に寄付する。福山宮城県人会の太田光信事務局長(68)=同市引野町北=は、宮城県女川町出身。「震災の影響で、故郷では慣れ親しんだ土地を離れる人が増えた。復興への道のりは遠いが、被災地を忘れてほしくない」と話していた。

 フェスタは地元住民たちでつくる実行委員会の主催で、10回目。(福田彩乃)

(2016年3月20日朝刊掲載)

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