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安保法の違憲性訴え 小林慶大名誉教授が講演 広島市中区

 昨年6月の衆院憲法審査会で安全保障関連法を「違憲」と指摘した小林節慶応大名誉教授が19日、広島市中区の広島弁護士会館で講演した。集団的自衛権の行使を認めた同法を批判し、廃止させる必要があると訴えた。

 小林氏は「安保法で戦争ができる国になった。国民が自由に豊かに平和に暮らす権利を侵害し、テロを招く愚かな策」と強調。憲法9条は海外での軍事行動を認めていないとし違憲性を説いた。

 その上で「政権交代すれば廃止できる」と呼び掛け、国民が選挙を通して意思表示する必要性を説明。夏の参院選での野党の結集に期待を示した。

 講演会は広島弁護士会の主催。日弁連憲法委員会副委員長で、広島弁護士会所属の井上正信弁護士も講演し「安保法で中国など東アジア全体の軍拡が進む懸念がある」と指摘した。講演会は約600人が聞いた。(胡子洋)

(2016年3月20日朝刊掲載)

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