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満州開拓青年 義勇隊を慰霊 広島護国神社

 第2次大戦中、旧満州(中国東北部)に渡った「満州開拓青年義勇隊」の慰霊祭が20日、広島市中区の広島護国神社であった。

 県内の元隊員や遺族たち約40人が参列。終戦時の混乱などで命を落とした仲間や家族に黙とうをささげた。慰霊祭の後、食事をしながら戦時中や戦後の苦労を分かち合った。

 県内からは、14~18歳の青少年約5千人が中国東北部に送り込まれた。参列した元隊員の栗栖一義さん(87)=安芸太田町=は「同じ中隊の221人のうち生きて帰れたのは約100人。死んだ友を慰霊し続けるのは生きた者の責任です」と話していた。

(2016年3月21日朝刊掲載)

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