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選定の撤回要請 市民団体が確認 呉教科書問題で集会

 広島県呉市の市立中学校の社会科教科書(歴史、公民)の選定で評価資料となる「総合所見」に誤りがあった問題で、ミスを指摘した市民たちのグループが20日、市内で集会を開いた。約70人が参加し、選定の撤回を求めていく方針を確認した。

 元教員たちが2月に結成した「教科書ネット・呉」が主催。中心メンバーの是恒高志さん(61)たちが、ミス発見や市教委による訂正などの経過を報告し、「育鵬社版を選ぶ結論ありきだったのではないか。責任の所在を追及し続けていこう」と呼び掛けた。

 教科書採択問題に詳しい琉球大名誉教授の高嶋伸欣さん(73)が講演。「情報開示を利用して緻密に分析した呉のグループの活動は、注目に値する」と指摘した。

(2016年3月21日朝刊掲載)

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