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「広島宣言生かして」 青少年会合の高校生 外相に要望

 国内外の中高生が広島市に集い、核兵器廃絶の道筋などを議論した「青少年外相会合広島」の参加者5人が22日、外務省に岸田文雄外相を訪ね、会合でまとめた平和メッセージ「広島宣言」を届けた。4月に同市である外相会合に向けて「議論へ生かしてほしい」と訴えた。

 18~21日のプログラムに参加した7カ国24人のうち、広島県内の高校生5人が岸田外相と対面。代表の県立広島高1年井上つぐみさん(16)=安芸区=が「私たちの真摯(しんし)な思いを受け止めてほしい」と4枚つづりの宣言を手渡した。岸田外相は「外相会合の議論にしっかりと反映させてもらう」と述べた。

 宣言は参加各国が期限を設けて軍縮を加速させるよう求めたほか、核戦力の透明性向上、核テロ対策など具体的な提言を盛り込んでいる。井上さんは終了後、「宣言をまとめたのがゴールではない。若者も平和に貢献するため行動できるよう努めたい」と話した。(田中美千子)

(2016年3月23日朝刊掲載)

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