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独教授「被爆者の心 継承」 広島で平和フォーラム開会

 被爆地広島でドイツの若者が平和学習をする「独日平和フォーラム」が開会した6日、フォーラムで講義するベルリン・ボイト工学大のオイゲン・アイヒホルン教授が、広島市役所に松井一実市長を訪ねた。

 松井市長は「高齢化する被爆者の思いを次世代につなぐことが課題だ」と強調。原爆被害の研究に取り組むアイヒホルン教授は「このほど親交のあった広島の被爆者2人が亡くなった。彼らの心を若い世代に継承したい」と応じた。

 フォーラムは原爆資料館(中区)を主会場に6日間の日程である。アイヒホルン教授が創設に携わった日独の市民団体の主催。日本に滞在中のドイツの若者7人が被爆体験を聞いたり、原爆被害について講義を受けたりする。(胡子洋)

(2012年3月7日朝刊掲載)

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