震災から5年問う 西京高演劇部、27日上演 山口
16年3月24日
山口市黒川の西京高演劇部が東日本大震災をテーマにした作品を27日に上演する。地震や津波を直接的に表現していないが、命を奪われる悲しみ、前を向く大切さを、犠牲者、生存者、第三者の関わりを軸に描く。部員たちは「震災のことをあらためて伝えたい」と練習に励んでいる。
タイトルは「見上げてごらん夜の☆を」。好きだった女子生徒を亡くした主人公の男子高校生の望が、天文学者らしき星野との交流を通じて癒やされ、生きる力を得ていく。劇中で災害に遭っていない星野と、現実の被災地から離れて暮らす自分たちを重ね合わせながら、観客を引き込みたいという。
出雲高(出雲市)の演劇部顧問がつくった作品。震災から5年の3月公演にふさわしいと、部員たちで選んだ。1月から放課後や週末に稽古を重ねてきた。
震災当時、公演の中心となる2年生は小学6年生。津波や原発事故の様子は「映画みたい」で現実味がなかったと、映像を見直した。演出の2年小野村朋美さん(17)は「同世代が震災をもう一度捉え直すきっかけになれば」と話している。
公演は山口市中央の市民会館で午後7時から。無料。西京高Tel083(923)8508。(宮野史康)
(2016年3月24日朝刊掲載)
タイトルは「見上げてごらん夜の☆を」。好きだった女子生徒を亡くした主人公の男子高校生の望が、天文学者らしき星野との交流を通じて癒やされ、生きる力を得ていく。劇中で災害に遭っていない星野と、現実の被災地から離れて暮らす自分たちを重ね合わせながら、観客を引き込みたいという。
出雲高(出雲市)の演劇部顧問がつくった作品。震災から5年の3月公演にふさわしいと、部員たちで選んだ。1月から放課後や週末に稽古を重ねてきた。
震災当時、公演の中心となる2年生は小学6年生。津波や原発事故の様子は「映画みたい」で現実味がなかったと、映像を見直した。演出の2年小野村朋美さん(17)は「同世代が震災をもう一度捉え直すきっかけになれば」と話している。
公演は山口市中央の市民会館で午後7時から。無料。西京高Tel083(923)8508。(宮野史康)
(2016年3月24日朝刊掲載)