原爆資料館で中高生6人がガイド 兵庫県の修学旅行生に
08年9月25日
■記者 永山啓一
広島市や近郊の中学、高校生でつくるピースクラブが23日、修学旅行で中区の原爆資料館を訪れた小学生の案内ボランティアに挑戦した。原爆被害や平和の尊さを次代に伝える人材を育てる市の事業の一環で、中高生による館内ガイドは初めての試みとなる。
案内をしたのは中学2年から高校1年の6人。兵庫県三田市の高平小6年の児童と引率者、計39人に解説した。
焼け焦げた弁当箱の前では、安佐北中2年の清角(せいがく)悠子さん(14)が説明。「弁当の中身は何だと思いますか」と問いかけ、「大豆と麦がほとんどで、米は少しでした」と話すと、児童らは真剣な面持ちで見入っていた。
同小の細見博友教諭(36)は「児童と年齢の近い、広島の中高生の平和に対する思いを感じ取れる良い機会だった」と話していた。
ピースクラブは2002年度に発足。本年度は18人が参加し、7-8月の計5回、被爆体験の聞き取りや案内実習に励んできた。広島女学院高1年の川口景さん(15)は「小学生にも分かりやすく伝わるよう工夫した。被爆体験は人から人に伝えるのが大切だと思うので、また参加したい」と話していた。
(2008年9月24日朝刊掲載)
広島市や近郊の中学、高校生でつくるピースクラブが23日、修学旅行で中区の原爆資料館を訪れた小学生の案内ボランティアに挑戦した。原爆被害や平和の尊さを次代に伝える人材を育てる市の事業の一環で、中高生による館内ガイドは初めての試みとなる。
案内をしたのは中学2年から高校1年の6人。兵庫県三田市の高平小6年の児童と引率者、計39人に解説した。
焼け焦げた弁当箱の前では、安佐北中2年の清角(せいがく)悠子さん(14)が説明。「弁当の中身は何だと思いますか」と問いかけ、「大豆と麦がほとんどで、米は少しでした」と話すと、児童らは真剣な面持ちで見入っていた。
同小の細見博友教諭(36)は「児童と年齢の近い、広島の中高生の平和に対する思いを感じ取れる良い機会だった」と話していた。
ピースクラブは2002年度に発足。本年度は18人が参加し、7-8月の計5回、被爆体験の聞き取りや案内実習に励んできた。広島女学院高1年の川口景さん(15)は「小学生にも分かりやすく伝わるよう工夫した。被爆体験は人から人に伝えるのが大切だと思うので、また参加したい」と話していた。
(2008年9月24日朝刊掲載)