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テニアン若者 原爆学ぶ エノラ・ゲイ号出撃地から 広島訪問

 広島に原爆を投下した米軍B29爆撃機エノラ・ゲイ号の出撃地、太平洋北マリアナ諸島(米自治領)テニアン島の中高生13人が26日、広島市中区の原爆資料館を見学した。姉妹校提携を結ぶ広陵高(安佐南区)の生徒13人と巡り、被爆の実態に触れた。

 テニアン中高の男女で、24日から広陵高の生徒の家にホームステイしている。原爆資料館では、やけどを負った人の写真や、被爆した広島の市街地の模型などを見学。足を止め、真剣な表情で見入っていた。

 見学を終え、カエイリア・ネイバースさん(16)は「原爆の恐ろしさを実感した。テニアンの人に教えられるように詳しくなりたい」。広陵高1年山本菜月さん(16)は「いろんな国の人と平和について語り合い、交流を深めたい」と話した。

 テニアン中高の生徒は28日まで広島に滞在し、広陵高の生徒と交流を深める。(口元惇矢)

(2016年3月27日朝刊掲載)

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