あの日の惨禍 救護者が講演 山口で原爆展開幕
16年3月28日
広島市で入市被爆した山口市道場門前の大内塗職人、小笠原貞雄さん(89)が27日、地元の市民活動支援センター「さぽらんて」で体験や平和への思いを語った。市原爆被害者の会が同日の原爆展開幕に合わせて企画した。
三次市の軍需工場で働いていた小笠原さんは8月7日から、広島市南区の旧陸軍被服支廠(ししょう)を拠点に、けが人の手当てや死体焼却の任務に当たり、「人としての感情がなくなる状況に追い込まれた」。
約10年前まで証言していなかった。「子どもたちを同じ目に遭わせたくない」と講演を続ける理由を話した。
原爆展は「さぽらんて」で4月2日まで。
(2016年3月28日朝刊掲載)
三次市の軍需工場で働いていた小笠原さんは8月7日から、広島市南区の旧陸軍被服支廠(ししょう)を拠点に、けが人の手当てや死体焼却の任務に当たり、「人としての感情がなくなる状況に追い込まれた」。
約10年前まで証言していなかった。「子どもたちを同じ目に遭わせたくない」と講演を続ける理由を話した。
原爆展は「さぽらんて」で4月2日まで。
(2016年3月28日朝刊掲載)