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　大学が軍事研究に関わることに反対する研究者のグループが２９日、山口大（山口市）を訪れ、９０１６人分の署名を添えて、岡正朗学長宛てに軍事研究をしないよう求める申し入れ書を提出した。

　同大は、軍事技術へ応用できる基礎研究の費用を防衛省が支給する制度の公募に１件応募し、不採択だった。

　事務局長の野田隆三郎・岡山大名誉教授（７９）らが訪問。申し入れ書では「戦争放棄を定めた憲法９条を持つわが国で大学が戦争に協力することは許されない」などとして、今後、同省の公募に応じないよう求めている。

　山口大広報課によると、応募は研究者の判断に任せており、同省に採択された場合は、内容をみて学内で議論するとしている。

　反対署名は大学教授らが呼び掛けて昨年１０月から４カ月間、インターネットなどで募った。申し入れは同大で７校目。３０日は不採択となった岡山大を訪問する。

（２０１６年３月３０日朝刊掲載）