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岡山市が国内初登録 ユネスコの生涯学習都市ネット

 岡山市が、生涯学習を積極的に推進する世界の都市が加盟する国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「学習都市グローバル・ネットワーク」に、国内の都市として初めて登録された。取り組みを世界に発信し、先進事例を活用する。

 市は、平和や環境、国際理解などを学び、解決策を探るESD(持続可能な開発のための教育)活動を、市内の37公民館を中心に続けている。学校や市民団体、企業などによる岡山ESD推進協議会を2005年に発足し、14年には同市で「ESDに関するユネスコ世界会議」を開催。当初19だった活動団体は、246団体まで広がった。

 ネットワークづくりは、ユネスコ生涯学習研究所(ドイツ・ハンブルク)が提唱。2年に1回の国際会議や、同ネットワークのサイトなどを通じ、各都市の取り組みを相互にやりとりするという。現在、岡山市を含めた9カ国11都市が参加し、アジアでは中国・杭州市、韓国・南楊州市が登録している。

 大森雅夫市長は「ネットワークへの参加を通じ、市のESDの取り組みを発展させ、学びの質向上につなげたい」と話している。(加茂孝之)

(2016年3月30日朝刊掲載)

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