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島根2号機も審査再開 規制委 5原発で方針見直し

 原子力規制委員会は31日、再稼働に向けた設備面の審査を中断していた中国電力島根原発2号機(松江市)など沸騰水型の原発について、議論を再開し並行して進める方針を表明した。昨年8月以降、東京電力柏崎刈羽6、7号機(新潟県)を集中審査してきたが見直す。

 並行審査するのは島根、柏崎刈羽と、東北電力女川2号機(宮城県)中部電力浜岡4号機(静岡県)日本原子力発電東海第2(茨城県)の5原発。規制委はこの日の会合で、中電などから準備状況を聴取。更田豊志委員長代理は「並行して審査を進める。現時点で、どこかに絞る考えはない」と説明した。

 中電は、柏崎刈羽の審査会合で出た規制委側の指摘などを踏まえ、審査資料の準備を進めてきた。大半の審査項目について「即時に説明できる」と報告した。

 規制委は柏崎刈羽を沸騰水型のモデルケースとして集中審査していた。だが、東電の準備が遅れ、方針を変更した。(山本和明)

(2016年4月1日朝刊掲載)

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