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東日本大震災きょう1年 交流よ永遠にNPOが物資 庄原から福島訪問

 東日本大震災からの復興支援に取り組むNPO法人さとやま交流館(庄原市西城町)の柳生寿憲理事長(66)たち3人が10日、福島県いわき市を訪れ、福島第1原発事故で同県楢葉町から避難している住民に支援物資を届けた。

 一行は、楢葉町の約400世帯が避難する高久地区に入り、交流を続けている吉田晃さん(51)、三本木充男さん(62)と約3カ月ぶりに再会。仮設住宅そばに共同で食料品店を構える2人に、楢葉町の人たちのために用意した広島の米や手作りドーナツを託した。

 昨年8月、交流館が福島の中学生を三次市などに招いたサッカー交流会を通じ、知り合った。吉田さんたちは、柳生さんたちの励ましを背に「避難先での交流拠点になれば」と同10月から共同の店を開いた。「楢葉のみんなが家に戻るまで、店を続ける」と自らに言い聞かせる。

 2人の頑張る姿を見た柳生さんは「少しずつでも力を貸し続けたい」と支援の継続を約束した。(菊本孟)

(2012年3月12日朝刊掲載)

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