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平和首長会議 加盟が7000超す

 核兵器廃絶を目指す平和首長会議(会長・松井一実広島市長)は1日、加盟都市数が7028(161カ国・地域)になったと発表した。新たにイラン、オランダなど5カ国の計32都市が同日付で加盟した。2014年4月に6千台に達してから2年で、また一つ大台を超えた。

 事務局の広島平和文化センター(広島市中区)によると、新規加盟はイランが19都市。テヘラン平和博物館の呼び掛けに応じた。オランダの4都市とフランス、ベルギーの各1都市も参加。国内では東京都あきる野市、徳島県鳴門市など7市町が入り、全市区町村の加盟率は93%になった。

 会議は広島、長崎両市長が呼び掛けて1982年に世界平和連帯都市市長会議として設立。01年に平和市長会議になり、13年に現在の平和首長会議に改称した。加盟都市の総人口は約10億人に上り、世界の人口(約70億人)の7分の1に相当。核兵器廃絶に向けた連携や情報共有を進め、20年までの核兵器廃絶のための緊急行動(2020ビジョン)を推進している。

 センターは「20年までに1万都市の加盟を目指し、今後も各国政府や為政者への働き掛けを強めたい」としている。(和多正憲)

(2016年4月2日朝刊掲載)

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