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東日本大震災きょう1年 筆の力で復興を後押し 広島・熊野で著名人作品展

 東日本大震災の復興支援企画展「筆の世界に遊ぶ文化人たち2012」(中国新聞社など主催)が10日、広島県熊野町の筆の里工房で開幕した。5月6日まで。

 「筆の力で被災地を元気づけたい」との趣旨に賛同した俳優や漫画家たち42人が寄せた筆書きのメッセージや、漫画、絵画など計128点を展示。同工房で個展を開いたことがある俳優石坂浩二さんの作品も並ぶ。

 石坂さんはメッセージに「困難に出会った時、初めて人の真価が分かる」という意味の論語の一節を書いた。漫画家ちばてつやさんは太字で「立ち上(あが)れ、日本っ」。あしたのジョーの丹下段平が拳を握り、叫ぶ絵を添えた。

 20日は午後1時半から、熊野町と交流がある硯(すずり)の産地、宮城県石巻市雄勝町の復興をテーマにシンポジウムを開催。石坂さんたちのパネル討議もある。入館料は大人500円、小中高生250円。月曜休館。(中島大)

(2012年3月12日朝刊掲載)

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