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[広島外相会合 書面インタビュー] カナダ外相 安全保障 建設的対話を

  ―広島訪問の期待は。
 広島に行くのは今回が初めてだ。美しい自然、文化財、有名なお好み焼きなどおいしい食べ物で知られている。広島とカナダの草の根レベルの強いつながりに直に触れるのも楽しみだ。

  ―外相会合では何を議論したいですか。
 主要国のパートナーと、広範囲にわたる喫緊の国際安全保障問題について建設的に対話したい。カナダと日本は多くの問題に関して方向性が似ており、日本が議長国である今回、協力して取り組めると期待している。テロ、過激派組織「イスラム国」(IS)との戦い、海上安全保障、核不拡散と軍縮、朝鮮半島やロシア・ウクライナの緊張関係といった国際安全保障上の問題で共通の利益を推し進めたい。

  ―特に国際平和に向けては。
 最近の北朝鮮の「核ミサイル発射テスト」を見れば分かるように、世界平和をつくり出すには、大量破壊兵器の拡散を防ぐため、さらに前進する必要がある。核拡散防止条約(NPT)や包括的核実験禁止条約(CTBT)、生物兵器禁止条約、化学兵器禁止条約などの支持と順守へ、国際社会は信念を持ち、足並みをそろえてともに取り組まなくてはならない。カナダはまた、兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の交渉も積極的に進めている。

  ―「核兵器なき世界」に賛同されますか。
 カナダは積極的に支持している。関係者全てを含む軍縮を目指し、現実的かつ政治的に実現可能な手法を推進し、目標到達のために全力で取り組んでいる。私たちが支持する核不拡散と軍縮に向けた段階的なアプローチとは、核兵器の拡散を防ぎ、現存する核兵器の貯蔵量を減らし、最終的には廃絶するものだ。

 昨年の国連総会で設置が決議された作業部会にも「核兵器なき世界を実現、維持するため締結されるべき効果的な法的措置と規範を実質的に取り扱う」ために参加している。この段階的なアプローチが、地球上の核兵器廃絶を成功させる最善の道だと信じている。

  ―広島の若者へ、平和をつくるための助言は。
 平和で、多元的で、回復力の早い社会をつくり上げるための鍵は若者だ。彼らが自らの地域社会で平和に向けて貢献することが、他の場所での平和と安全の構築にもなるだろう。

(2016年4月3日朝刊掲載)

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