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着陸訓練想定で飛行 ハリアー 岩国基地7日まで

 米海兵隊岩国基地(岩国市)は4日、所属するAV8Bハリアー攻撃機の高精度垂直着陸訓練を想定した飛行を同日から7日まで、同基地で実施すると発表した。通常使用している沖縄県伊江島の訓練施設が改修工事のため、岩国基地が代替地として使えるかどうかを見極めるのが目的。岩国市と山口県は同日、基地に騒音を軽減するよう申し入れた。

 高精度垂直着陸訓練は、基地滑走路を米海軍の強襲揚陸艦の飛行甲板に見立てて、目指す場所に正確に着陸する訓練。パイロットの技量維持のために必要とされる。期間中は訓練と同様の飛行を実施。代替地として使用可能と判断されれば、伊江島の施設が使えない来年半ばまでの間、必要に応じて訓練を実施する可能性がある。

 市と県の担当者は同基地を訪れ、飛行内容を確認したうえで騒音軽減に配慮するよう求めた。対応したライル・ギルバート報道部長は「基地上空と海上を飛行し、市街地上空は飛行しない。騒音低減に努める」などと回答した。

 この日午後、岩国基地ではハリアーが垂直着陸する様子が見られたが、市によると騒音などの苦情は寄せられていないという。(野田華奈子)

(2016年4月5日朝刊掲載)

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