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[広島外相会合] 原爆の悲惨さ 絵本で知って 女性グループ 大使館に発送 「願い伝える好機」

 広島市の女性グループ「ひろしまと世界を結ぶこども文庫」(柴田幸子代表)が、同市で10、11日に開かれる外相会合を前に、参加国の在日大使館に原爆被害を伝える絵本を送った。

 広島市西区出身の児童文学作家、那須正幹さん(73)=防府市=の「絵で読む 広島の原爆」の英訳版を購入。海外から参加する6カ国の大使館と外務省、欧州連合(EU)の駐日代表部に各1冊送った。平和な世界を構築し、次世代に受け継ぐことを期待するメッセージと折り鶴を同封。警備上の制約から外相に直接届けるのは難しいため、大使館や外務省に送った。

 158カ国・地域の人たちに被爆の惨状や平和の尊さを訴える本、計2450冊を届けてきた。メンバーの三ケ本妙子さん(83)=安佐北区=は「活動を始めて20年。外相会合は世界に広島の願いを伝えるいい機会」と力を込めた。(栾暁雨)

(2016年4月5日朝刊掲載)

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