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東京五輪前後に国際会議 「スポーツと平和」発信 広島市 被爆75年事業の柱

 広島市は、2020年の東京五輪・パラリンピックに合わせ、「スポーツと平和」をテーマにした国際会議を開催する方針を固めた。被爆75年となる同年8月6日の平和記念式典が五輪期間(7月24日~8月9日)に当たるのを踏まえ、記念事業の柱に位置付ける。(長久豪佑)

 市スポーツ振興課によると、平和活動に積極的に取り組む国際オリンピック委員会(IOC)の委員やメダリストによる基調講演、パネル討論、スポーツイベントなどを想定している。日程は五輪前後で調整する。「宣言」を採択し、世界への発信も目指す。

 参加者には原爆慰霊碑の訪問や原爆資料館の見学を促す。同じく被爆75年となる長崎市などとの連携も図る構えだ。

 市は、16年度当初予算に準備のための費用約42万円を計上。今後、国や五輪組織委員会などに協力を求め、具体内容を詰める。同課は「五輪は平和の祭典でもある。理念を実現するため、被爆地から平和・友好のメッセージを発信したい」としている。

(2016年4月6日朝刊掲載)

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