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厳島神社も訪問 外相会合の日程発表 外務省

 外務省は5日、広島市で10、11の両日にある外相会合の日程を発表した。参加7カ国と欧州連合(EU)の外相らは、2日目の11日に平和記念公園(中区)を訪問。原爆資料館を見学して原爆被害の実態に触れた上で、最終セッションに臨んで成果文書をまとめる。

 初日は南区のグランドプリンスホテル広島で、歓迎レセプションに続き、午後から討議に入る。その後、廿日市市宮島町へ移動し、世界遺産の厳島神社を見学後、夜は町内で会食しながら議論を深める。

 11日は再び同ホテルで意見を交わし、午前中に平和記念公園を訪問。市内でのワーキングランチを経て、議長を務める岸田文雄外相が広島国際会議場(中区)で記者会見する。核軍縮が停滞する現状を踏まえ、「核兵器なき世界」に向けた機運の盛り上げを促す「広島宣言」も発表する見通しだ。

 平和記念公園では各国の外相らがそろって原爆慰霊碑へ花を手向ける。外務省の担当者は、被爆者の証言を外相らが聴く機会を設けるかどうかについて、「決まっていない」と述べるにとどめた。

 会合に合わせ、米国、ドイツを除く5カ国(日本、英国、イタリア、カナダ、フランス)の外相の妻が広島市を訪れる。平和記念公園の訪問や市内の高校生との交流などを予定しているという。(田中美千子)

(2016年4月6日朝刊掲載)

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