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上條喬久さんが制作 「ヒロシマ・アピールズ」ポスター

 核兵器廃絶や平和の大切さを国内外に訴える今年の「ヒロシマ・アピールズ」ポスターの制作者に、グラフィックデザイナー上條喬久さん(76)=写真・東京都港区=が決まった。主催する日本グラフィックデザイナー協会広島地区、広島国際文化財団、ヒロシマ平和創造基金が6日、発表した。作品は7月下旬に公開される。

 上條さんは東京都生まれ。過去にライオンやヨネックスなど大手企業のシンボルマークを手掛けた。被爆者が描いた「あの日」をまとめた画集「原爆の絵―HIROSHIMA」(1977年発行)のブックデザインも担当している。

 主催者を通じ「自分の体験や思いを基に制作し、見る人に少しでも平和に関心を深めてもらえる作品にしたい」とコメントした。

 ポスターは今回で19作品目。2千枚を刷り、1080円で販売する。一部は広島市内の小中学校や平和団体などに配る。市内で10、11両日にある外相会合では、国際メディアセンターが設けられる広島国際会議場(中区)に昨年の作品を展示し、各国の報道関係者らにPRする。(渡辺裕明)

(2016年4月7日朝刊掲載)

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