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映画の舞台 紹介マップ 10月公開予定「この世界の片隅に」 第2次大戦末期の広島と呉

 第2次世界大戦末期の広島、呉を舞台にしたアニメ映画「この世界の片隅に」(10月公開予定)に登場する昔の街並みや建物を、現在の地図上で紹介するマップが完成した。

 A4判、カラー、8ページで、同映画製作委員会がPR用に作った。映画の背景用カットを使い、広島市では、主人公が生まれ育った江波(中区)や旧中島本町(同)の大正屋呉服店など、主人公の嫁ぎ先となる呉市では、呉海軍病院前の階段などを今の地図に落としている。

 原作者で広島市西区出身の漫画家こうの史代さんのインタビューや、片渕須直監督のコメント、広島、呉の市民有志でつくる同映画を支援する会のメッセージも盛り込んだ。

 「映画の中でよみがえる昔の街並みを、マップを手に一足早く感じてもらえれば」と製作委。大正屋呉服店の建物を引き継いだ平和記念公園内のレストハウスや、呉市のくれ観光情報プラザ(宝町)、ヤマトギャラリー零(中通3丁目)などで9日から無料配布する。

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 支援する会は、こうのさんの話を広島電鉄の被爆電車に乗って聞くイベントを5月8日に開く。午前10時と正午の2回。参加費2500円。各回先着15人。往復はがきに希望する時間、住所、名前、電話番号、性別を記入し、〒732―0802広島市南区大州1の7の2、シネマキャラバンVAG内の支援する会事務局に送る。事務局Tel082(285)8165。(石井雄一)

(2016年4月7日朝刊掲載)

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