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園内一時立ち入り禁止 平和公園 原爆資料館は開館短縮 広島外相会合

 広島市は7日、外相会合に合わせて参加7カ国と欧州連合(EU)の外相が平和記念公園(中区)を訪れる11日午前に、園内を一時立ち入り禁止にすると発表した。園内の原爆資料館と国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は同日午後1時まで閉館する。「外相の安全確保を優先し、会合を成功裏に終わらせるため」と説明している。

 外務省によると、参加外相は11日午前、原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑に献花する。市は、詳しい立ち入り禁止区域や時間帯を警備上の理由から明らかにしていない。原爆ドーム周辺は規制対象外という。

 資料館と国の祈念館は、いずれも通常午前8時半に開館する。市によると、開館時間を短縮するのは両施設とも初めて。また、やはり園内にある広島国際会議場も、国内外から訪れる報道機関が詰める「国際メディアセンター」が置かれるため、8日午後6時から12日午後1時まで関係者以外は入館できない。

 一方、外務省は、7日施行された重要施設の上空で小型無人機「ドローン」の飛行を禁じる規制法に基づき、外相会合関連の3カ所を禁止エリアに指定。会場となるグランドプリンスホテル広島(南区)は9日から、外相が訪れる平和記念公園と厳島神社(廿日市市宮島町)周辺は10日から、いずれも11日まで上空の飛行を禁止する。(和多正憲)

(2016年4月8日朝刊掲載)

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