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無所属纐纈氏 立候補を表明 民・共・社県組織が擁立 参院選山口 構図固まる

 夏の参院選山口選挙区(改選数1)に、新人で元山口大副学長の纐纈(こうけつ)厚氏(65)が7日、無所属で立候補すると表明した。民進、共産、社民の野党3党の山口県組織が統一候補として擁立。共産、社民両党は既に推薦し、民進党も12日に推薦を決める。

 山口市のホテルで記者会見した纐纈氏は、集団的自衛権を行使できるようにした安全保障関連法について「安倍政権が否定する立憲主義を取り戻し、廃止を誓う」と述べた。会見に先立ち、安保関連法の廃止▽安心できる社会保障制度づくり▽地域を活性化する「人財」育成―の3項目で、野党3党の県組織トップと政策協定を交わした。

 纐纈氏は岐阜県出身。一橋大大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。山口大人文学部教授などを経て、2010年4月から6年間、副学長を務めた。

 山口選挙区にはこのほか、自民党現職で国土交通政務官の江島潔氏(59)、諸派の幸福実現党新人で党県本部副代表の河井美和子氏(53)が立候補を表明している。共産党新人で党県委員会委員の松田一志氏(58)は立候補表明を撤回し、比例に回る。

(2016年4月8日朝刊掲載)

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