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日米の緊密連携確認 岸田外相、ケネディ大使と会談

 岸田文雄外相は8日、米国のキャロライン・ケネディ駐日大使と外務省で会談し、広島市で10、11の両日にある外相会合の成功に向け、日米間で緊密に連携することで一致した。

 岸田氏は世界経済の不透明さや、厳しさを増す安全保障環境を挙げ「先進7カ国(G7)の協力の重要性がさらに高まっている」と指摘。「日米同盟を強化し、G7の連携を確認しながら世界の平和と繁栄にしっかりと貢献したい」と述べた。

 参加国の外相が同市中区の平和記念公園を訪れ、原爆資料館を見学することに触れ「共に訪問でき、大変うれしい」と話し、ケネディ氏や米政府のこれまでの協力に感謝した。ケネディ氏は「広島は大臣の地元であり、外相間で議論すべき重要な事項が数多くある。ケリー国務長官は訪問を楽しみにしている」と応じた。

 また、岸田氏は午前の記者会見で、各国外相の平和記念公園訪問について「実際に足を運び、被爆の実相に触れてもらう。自分の目でしっかり見て、心で感じてもらうことが大事だ」と強調した。(山本和明、田中美千子)

(2016年4月9日朝刊掲載)

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