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ストレステスト提出時期示さず 県議会で中電

 県議会は12日、総務委員会を開き、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の安全対策を審議した。中電の役員たちに出席を求め、故障などのトラブルがあった1、3号機の部品の取り換え状況や原子炉老朽化への対応をただした。

 中電島根原子力本部の古林行雄本部長が説明した。1号機の原子炉圧力容器外側の配管で計4カ所見つかったひびについて、昨年末に配管取り換え工事を完了したと報告。3号機の制御棒駆動装置の動作不良についても、原因を特定し、部品の交換後に正常な作動を確認した、とした。

 委員は、運転から38年を経過した1号機の老朽化の影響などを質問。中電側は「60年運転しても問題ない」と答えた。

 一方、国によるストレステスト(耐性評価)の提出時期については松井三生副社長が「既に提出した他社への国の対応をみる」と述べ、明言を避けた。

 また、松井副社長は定期検査で停止中の2号機の再稼働について「火力発電所などを必死で回しており、(停止が長引けば)心配な部分もある」とし、早期の運転開始を目指す考えも示した。(樋口浩二)

(2012年3月13日朝刊掲載)

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