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復興支えた音楽の力 ヒロシマでの役割紹介

 被爆地の復興に音楽が果たした役割をテーマにしたシンポジウムが8日、広島市中区の合人社ウェンディひと・まちプラザであった=写真。市内で開かれる外相会合に合わせ、国内外の音楽家が出演する「広島平和音楽サミット」の一環として市民有志の実行委員会が企画。約50人が聴講した。

 市文化協会事務局長の山本定男さん(84)=東区=は、旧制広島二中(現観音高)の2年生だったとき、爆心地から北東に約2・5キロ離れた東練兵場(現東区)で学徒動員中に被爆した。終戦翌年、広島で合唱団の演奏会を聴いた記憶を紹介。「苦しい時代だったからこそ、人々は合唱に喜びや絆を求めた」と振り返った。

 7日夜に中区であった演奏会に出演したイタリアの音楽家たちも登壇。広島で国際的な音楽コンクールを開く提案もあった。(新谷枝里子)

(2016年4月9日朝刊掲載)

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