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[広島外相会合] あすから本番 歓迎準備着々 ホテルにオブジェ/駅に案内窓口

 広島市での外相会合が目前に迫り、地元の出迎え準備が進んでいる。8日には会場のグランドプリンスホテル広島(南区)に歓迎のオブジェがお目見え。JR広島駅(同)などには、国内外から訪れる政府や報道関係者を案内する窓口がオープンした。10、11日の会合を官民が後押しする。

 同ホテル1階ロビー中央の水盤上で、ソメイヨシノとヤエザクラが咲き誇る。前方には外相らを出迎えるように、世界遺産、厳島神社(廿日市市)の大鳥居の模型(高さ約1・3メートル)が据えられている。

 ホテル側が7日夜から日をまたぎ、約5時間かけて制作。大鳥居の模型は廿日市市に借りた。担当者は「会合で海外から訪れる多くの人に日本の春と広島を感じてもらえるような装飾にした」と話す。早速、多くの外国人宿泊客が写真を撮る姿が見られた。会合期間を挟み1週間程度飾る。

 一方、広島県や市など官民でつくる支援推進協議会は、広島駅新幹線口、広島バスセンター(中区)、広島空港(三原市)国内線ターミナル内の3カ所に案内窓口を設けた。11日まで。

 広島市立大(安佐南区)県立広島大(南区)広島女学院高(中区)のボランティアや、英語力のある市職員たち計約50人が交代で交通案内をしたり、観光パンフレットを配ったりする。広島駅の窓口には10人ほどが詰め、外国人の道案内。市立大国際学部4年の高田陽一朗さん(21)=廿日市市=は「広島に来てよかったと、気持ちよく帰ってもらえるようにしたい」と話していた。(渡辺裕明、長久豪佑)

(2016年4月9日朝刊掲載)

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