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ヒロシマの復興発信 国際会議場にパネル展示

 広島市での外相会合で、地元の官民でつくる支援推進協議会が9日、広島国際会議場(中区)に「広島情報発信センター」を開いた。12日正午まで、国内外から訪れる政府や報道機関の関係者に、被爆後の復興の歩みや地元企業のものづくり技術を紹介する。

 同会議場ではこの日、国内外の報道陣の拠点となる国際メディアセンターが開場した。広島情報発信センターは会議場地下2階の一角に設置。原爆投下後の廃虚や、復興の象徴となった旧市民球場(中区)の完成直後の様子などを捉えた写真パネル48枚が並ぶ。

 被爆者の証言や、市が養成した被爆体験伝承者の講話を聞くための部屋も用意。伝承者から話を聞いたフランス出身でトルコの通信社に勤めるダビッド・マレイユさん(44)は「誰もが耳を傾け、理解すべき話だ」と話した。

 広島県内の製造業など11社の製品や神楽の衣装なども展示。茶道上田宗箇(そうこ)流によるお茶も振る舞われた。同会議場へは12日午後1時まで、関係者以外は入館できない。(長久豪佑)

(2016年4月10日朝刊掲載)

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