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東日本大震災1年 復興・平和 重なる思い 苗植えて記憶刻む 安佐南区

 東日本大震災を忘れまいと、広島市安佐南区沼田町の伴中央上老人クラブが11日、地元の伴西公園に桜の苗木3本とアジサイ50本の苗を植えた。

 60~80代の約20人が参加。公園の入り口付近に穴を掘って肥料と水を入れ、約1時間半かけて植えた。続いて全員で黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。

 同クラブの杉原悦子会長(74)が、宮城県気仙沼市のサクラ並木が津波で流されたのをニュースで知り、植栽を提案。知人や市に苗木を提供してもらった。

 杉原会長は「被災地復興の願いを込め、大切に育てたい。花木を見ることで、震災を記憶に刻み続けたい」と話した。(河野揚)

(2012年3月12日朝刊掲載)

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