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74歳 平和願う花アート 中区の横田さん作品展 40th ひろしまフラワーフェスティバル

 広島市中区西平塚町の住宅リフォーム業横田礼右(ひろすけ)さん(74)が、廃品で作った花のオブジェを完成させ、同区中町の「ヱビデンギャラリー」で展示している。5月3日から始まる第40回ひろしまフラワーフェスティバル(FF)の舞台となる平和大通り沿いで、花と平和の祭典の盛り上げに一役買う。

 約50平方メートルのギャラリーに青いビニールシートを敷き、断熱材やじゅうたんの切れ端、不要になったチラシなどで作った「花」をちりばめた。絵の具やスプレーで彩色し、鮮やかな花々が五月晴れの下で咲き誇るイメージ。平和大通りを行き交う人が興味深そうにのぞき込む。

 横田さんは4歳のとき、南観音町(現西区観音新町)で被爆。平和の尊さを伝えようと、70歳を機に花をモチーフにした創作を始めた。平和大通りの近くに住む横田さんにとって、FFは愛着のあるイベント。沿道を華やかに彩ろうと、祭典に合わせた展示を思い立った。

 横田さんは「花は平和の象徴。祭りを楽しめる日常への感謝を忘れないために、FFを訪れた人にぜひ見てほしい」と呼び掛けている。5月31日まで。(栾暁雨)

(2016年4月12日朝刊掲載)

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