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被爆者運動 先人の功績 16日広島 伊藤サカエさん語る会

 女性で初めて日本被団協代表委員や、広島県被団協理事長を務めた伊藤サカエさん(2000年に88歳で死去)について語る会が16日午後1時から、広島市中区大手町4丁目の大手町平和ビル5階会議室で開かれる。市原爆被害者の会(池田精子会長)の主催。

 伊藤さんは、34歳だった1945年8月6日、建物疎開作業中に爆心地から約1・5キロで被爆。その後、原水爆禁止運動に取り組み、56年の県被団協の結成に参画した。「国は原爆で死んだ人に線香一本でもいいから供え、悪かったと言ってほしい」と、国家補償に基づく被爆者援護法の実現を訴え続けた。

 語る会では、遺族や、伊藤さんを知る人たちから話を聞き、その生涯と反核運動の歩みをたどる。

 市原爆被害者の会は13年4月から、反核運動の先頭に立った「先人を語る会」を開催。今回で4回目となる。2時間程度。資料代100円(大学生以下無料)。事前申し込みが必要。田中さんTel080(3884)3541。

(2016年4月12日朝刊掲載)

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