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東日本大震災1年 東北再生祈る調べ 出身者の会 慈善演奏会 山口

 県内の東北出身者らでつくる山口東北人会は山口市滝町の県政資料館で「絆チャリティーコンサート」を開いた。2回公演に計300人が参加。全員で唱歌「ふるさと」を合唱するなどして被災地の再生を願った。

 県内を中心に公演活動などをしている村上優子さん(50)と前田晴美さん(55)のデュオ「かすたねっと」のステージ。仙台市出身の村上さんは、伸びやかな歌声を披露する合間に宮城県南三陸町で亡くなった伯母の思い出を語り、被災者をしのんだ。

 地震発生と同時刻の午後2時46分にはコンサートを中断し、1分間の黙とう。会員6人がメッセージを朗読するコーナーもあり、会場にはすすり泣く声も漏れた。

 会長の服部俊子さん(60)は「遠く離れた山口からもたくさんの人が東北を思っているということが大切だ。これからも被災地支援を続けたい」と話した。(川村奈菜)

(2012年3月12日朝刊掲載)

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