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ネパール復興へ寄付 東広島ユネスコ協 広島大教員に託す

 東広島ユネスコ協会は12日、昨年4月に起きたネパール大地震被災地への支援金20万円を、広島大(東広島市)のネパール人教員たちに託した。小学校の再建に役立てる。

 広島大特任助教のニラズ・プラカシュ・ジョシさん(38)と妻で研究員のルニ・ピヤさん(35)が、東広島市八本松町にあり、河内昌彦会長(64)が運営に携わる福祉施設を訪ねた。夫妻は現地の状況などを説明。河内会長が寄付を手渡した。

 再建する小学校はチタワン地区の険しい山中にあり、先住民チェパン族の子どもが通う。地滑りが校舎を直撃し、残った教室は泥や石でできた壁から水が染み出てくる状態という。再建費用は150万円程度で、協会の寄付を一部に充てる。

 夫妻は農村の貧困問題や生活改善などを研究してきた。小学校の復興支援は今回で2校目。ピヤさんは「支援は時とともに減少している。被災者はまだ困難を強いられており、中長期的な支えが必要だ」と訴えている。(新本恭子)

(2016年4月13日朝刊掲載)

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