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福山空襲 遺跡に案内板 市、まず3ヵ所に設置

 福山市は、霞町の中央公園にある噴水池跡など市内3カ所の福山空襲の遺跡に案内板を設置した。市内には空襲の跡が点在するが案内などはなく、市は2017年度末までに計9カ所に同様の案内板を設ける。

 中央公園の噴水池跡の案内板は縦45センチ、横90センチで、「多くの人が飛び込んで炎と熱風から身を守った」などと説明。現場には、当時の噴水の装飾の一部が保存されている。

 焼夷(しょうい)弾で焼けた東町の光善寺の軒、火と熱風で破損した吉津町の土橋にも設けた。被害や戦前の様子などを解説している。

 ほかに6カ所へ設置する予定。戦争遺跡巡りなどで活用する。市人権推進課は「地域の人や若い人が戦争の実相を知る一助になれば」としている。(高本友子)

(2016年4月14日朝刊掲載)

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