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オスプレイ飛来中止訴え要請書 防衛相に廿日市の団体

 廿日市市や広島市で3月に米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの目撃が相次いだことを受け、廿日市市の市民団体「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」は15日、オスプレイを岩国基地(岩国市)に飛来させないよう米側に促すことを求める、中谷元防衛相宛ての要請書を中国四国防衛局に提出した。米韓合同軍事演習で岩国基地を離着陸していたとみられる。

 メンバー8人が、広島市中区の中国四国防衛局を訪れ、阿部俊一報道官に手渡した。要請書では「岩国基地に最多で8機が駐機する異常な事態となった」と指摘し、国内から撤去させるよう要請。飛行に関する情報が乏しいとし、積極的な情報提供を求めることも申し入れた。

 防衛局側は「米国に情報提供を求め、得られた場合は関係自治体に速やかに伝えたい」と理解を求めた。メンバーは「どこを飛ぶのかも分からず、住民は大きな不安を抱えている。対応が手ぬるいのでは」と訴えていた。

(2016年4月16日朝刊掲載)

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