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改憲・安保法制で講演 尾道

 憲法改正と安保法制をテーマにした講演会が16日、尾道市東御所町のしまなみ交流館であった。広島弁護士会尾道地区会が主催した。

 学習院大大学院の青井未帆教授(憲法学)は、憲法9条について「軍の否定という論理を示すことで、日本なりの立憲主義の形をつくった」と説明。改憲に無関心な層でも、9条を残すべきだと考える人が多いとし、国民にとって特別な存在であると指摘した。

 元内閣官房副長官補の柳沢協二氏は、集団的自衛権は行使すれば危険が高まる可能性もあるとした上で、「戦場に行くのは若者で、戦争を始めるのは老人。政治指導者は臆病であるべきだ」と述べた。

 同会の井上正信弁護士を交えたディスカッションもあり、国際社会での日本の立場の変化や、安保法制を作った理由などについて意見を交わした。(村島健輔)

(2016年4月17日朝刊掲載)

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