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がれき受け入れ 「19市町長 出席を」 国の説明会 山口知事、月内で調整

 東日本大震災のがれき処理について、山口県の二井関成知事は14日、県内の全19市町の首長らに対し、環境省が近く県庁で開く説明会への出席を要請する考えを明らかにした。県内では防府市の松浦正人市長が、がれき処理を受け入れる意向を13日に表明している。

 二井知事は県庁で取材に応じ「国が安全基準などについてしっかりと説明することが大前提」と説明。「(一般廃棄物処理の)権限を持つ市長、町長の了解がなければこの話は進まない。ぜひトップの人に説明会に出ていただきたい」と述べ、19市町や7一部事務組合の代表が環境省の説明を聞き、それぞれで受け入れの可否を判断してもらいたいとの考えを示した。

 説明会の日程は「3月中に開催できるよう国と調整している」とした。

 がれき受け入れを表明した防府市の松浦市長は、条件として県に安全基準策定などを求めている。二井知事は「国が安全基準に対するガイドラインを作っており、説明してもらう。それに沿って(市町が)受け入れできるかどうかを考えるべきだ」とし、国の説明を聞き、市町からの要望なども聞いて総合的に判断する姿勢を示した。

 二井知事は8日の県議会一般質問で、がれきの広域処理について「多くの課題はあるが被災地の復旧復興のため、国民全体で負担を分かち合うべきだ」と答弁している。(山田英和)

(2012年3月15日朝刊掲載)

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