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　中国電力の清水希茂社長は１８日、凍結状態が長期化する上関原発（山口県上関町）建設計画について「日本で唯一の新規立地点。原子力を活用する国のエネルギー計画の中で、大きな役割を担っている」と述べ、計画推進への意欲を示した。就任あいさつで訪問した上関町で報道陣の取材に応じた。

　清水社長は「何とか早く進められるよう、これまで以上に注力する」と説明。国が方針を明確にしていない新増設の議論を注視し、上関原発の準備工事再開に備える考えだ。

　一方、熊本県などに甚大な被害を出した今回の地震で原発の安全性に不安が出ている点を踏まえ「入念な地震対策が必要。常に新たな知見に基づいており、取り入れる部分は取り入れる」と述べた。建設計画自体への影響は否定した。

　清水社長はこの日、苅田知英会長たち４人で町役場を訪れた。柏原重海町長との非公開での面会は、国からの原発特別交付金を使って町が整備した温浴施設や道の駅に関する話にとどまったという。

（２０１６年４月１９日朝刊掲載）