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8・6式典献花の菊栽培 三次の河内小児童「立派に育てたい」

 三次市小文(おぶみ)町の河内小の5、6年生6人が21日、原爆の日の8月6日に広島市中区の平和記念公園である平和記念式典で原爆慰霊碑に献花する菊を校内で育て始めた。

 同小は、毎年原爆の日に地元である「平和の集い」に児童が育てた菊を供えてきた。ことしは、自ら育てた菊を原爆慰霊碑に供えるため毎年提供してきた地元の菊生産農家坂居君枝さん(77)の呼び掛けで、初めて慰霊碑向けにも育てることにした。

 この日、坂居さんと地元老人クラブのメンバー計12人が指導。児童は30個のプランターに土を詰め、それぞれ3株の苗を丁寧に植えていった。8月には赤、白、黄の花を付けた菊300本ができるという。

 5年の中村萌美(めぐみ)さん(10)は「戦争がなくなるように力を合わせて立派に育てたい」と言う。板倉孝志校長(55)は「自分の行動が平和につながると実感してもらう良い機会になる」と話していた。(城戸良彰)

(2016年4月22日朝刊掲載)

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