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広島ホームテレビの原爆番組受賞

 広島ホームテレビとテレビ朝日が共同制作した終戦70年特別番組「独占取材!トルーマン大統領孫と被爆者が対面 原爆70年目の〝真実〟」が、メディア表現作品の国際コンテスト「ニューヨーク・フェスティバル」の「歴史・社会」と「国際情勢」の2部門で銀賞に輝いた。広島ホームテレビの受賞は初めて。

 番組は昨年8月9日に放送。原爆投下を命じたトルーマン米大統領の孫ダニエルさんが、「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんの兄との出会いをきっかけに、広島と長崎を訪問。被爆者と交流し、その声を証言集やドキュメンタリー映画で世界に届けようと決意する様子を紹介する。

 原爆投下部隊や開発者の証言、米軍の機密文書などから、大量破壊兵器の真相にも迫る。広島ホームテレビの吉野篤志ディレクターは「原爆投下を肯定的に捉える意識が強い米国で評価されたことは意義深い。オバマ大統領の広島訪問が現実味を帯びる中、米国内で核なき世界を求める声がさらに大きくなることを期待したい」とコメントした。

(2016年4月24日朝刊掲載)

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