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「平和の火」世界を照らせ 広島市中区でNPO慈善イベント

 広島原爆の残り火とされる福岡県八女市星野村の「平和の火」を自転車で各地へ運んでいるNPO法人「アースキャラバン」(京都市東山区)が23日、広島市中区のハノーバー庭園で慈善行事を開いた。飲食や雑貨などの約50店がブースを設け、家族連れでにぎわった。

 地面に広げた紙(縦3・5メートル、横7・8メートル)に平和をイメージした絵を描くコーナーや特設ステージの無料ライブもあった。売り上げの一部はパレスチナの子どもたちの支援などに充てるという。

 同法人のメンバーたちは平和の火を移した懐炉を持ち、14日に自転車で長崎市を出発。22日に同庭園に着いた。24日に次の京都に3人で向かう。メンバーで英国出身のスーザン・エディさん(60)は「70年守られてきた火には痛みや明るい未来が込められている。日本中を回って見てもらいたい」と話した。(土井和樹)

(2016年4月24日朝刊掲載)

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