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安全協定に中電 「引き続き協議」 島根原発周辺3市へ回答

 中国電力島根原発(松江市)30キロ圏の出雲、雲南、安来市が中電に申し入れた原発稼働への同意権などを含む立地自治体並みの安全協定締結について、中電島根原子力本部の古林行雄本部長は25日、3市役所を相次いで訪れ、これまでと同じく「引き続き協議する」との回答を伝えた。

 最初に訪れた安来市で、古林本部長は、周辺自治体の安全協定について「現在もさまざまな場で議論が重ねられている」と説明。同市の近藤宏樹市長は「納得はいかないが、少しずつ前進している。今後も要望を続ける」とした。同様の説明を受けた出雲市の長岡秀人市長は「2号機再稼働など具体的な動きがある前に協定締結を」と求めた。

 3市は2012年8月と13年10月にも要望。今回は3月28日、3市長が広島市中区の中電本社に苅田知英社長(当時)を訪れ、申し入れた。

(2016年4月26日朝刊掲載)

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